ガン細胞は、DNAの複製ミスによって発生する

 ある大学による調査では、糖尿病やその予備軍の人は、アルツハイマー病発症リスク、ガンによる死亡リスクが高いという報告があるようです。血糖値が高いと、なぜこれらの病気になりやすいのでしょうか。そのメカニズムにはまだ不明の点が多いのですが、「高血糖とガン」の関係についてわかる範囲で調べてみました。血糖値が高いと、なぜこれらの病気になりやすいのでしょう?
ガン細胞
 糖尿病(Ⅱ型糖尿病)の方は、糖尿病でない方と比較するとガンになるリスクが20%ほど高いことが研究結果として報告されています。Ⅱ型糖尿病の方の多くは、インスリンが効きにくくなっているために血液中のインスリン濃度が高くなっています。血液中の過剰なインスリンは発ガンに関与する可能性があると考えられており、日本人では特に大腸ガン、肝臓ガン、膵臓ガンのリスクが高いとされているようです。他の種類のガンについては、一定の結論が得られていないようです。

「ガン」も「糖尿病」もどちらも生活習慣病

 前述しましたように、そのメカニズムにはまだ不明の点が多いようですが、解明されている部分もあるようです。 一般的には、生活習慣病としてのⅡ型糖尿病とガンは、まったく別の病気です。しかし、共通していえることは、どちらも「生活習慣病」であるという点なのです。とくに「肥満、運動不足、喫煙」は、糖尿病にもガンにも関係する典型的な生活要因だといえるのではないでしょうか。

 ただ、ガンの特徴として知られている事実から、いくつかの仮説が出されているようです。まず、高血糖が発ガンにつながる理由として、活性酸素の発生が疑われています。高血糖になると、体内の活性酸素を除去する酵素が障害されて活性酸素が発生し、様々な悪さをするのですが、これが細胞のDNAの傷害の原因になると考えられるのです。
DNAイメージ
 ガン細胞は、遺伝子であるDNAの複製ミスによって発生します。活性酸素はDNAを傷つけて、ミスを起こさせてしまうということなのです。さらに、高血糖自体もDNAを傷つけ、発ガンの原因になる可能性があります。

 また、高インスリン血症については、インスリンというホルモンがそもそも動物の組織を成長させる働きを持っており、各種のガン細胞についても増殖させてしまうのではないかという疑いがあるようです。

肥満は発ガンのリスクを高めている?

 そして肥満は、高インスリンと高血糖を招きやすいわけですから、発ガンのリスクを高めていると考えられるのです。まだ糖質を制限した食事のガン予防効果は研究途上にあるため、明確な科学的な証明については結果待ちの段階ですが、発ガンのリスクである3つの要素を解消することについてははっきりと科学的に確認されており、理論的には非常に有望だと見なされているわけですね。

 糖尿病とガンの両方をもっている人と、糖尿病ではない人とを比べると、ガンの治療にもさまざまな影響が出てくることがあります。例えば、血糖値が高いままだとガンの手術をすぐに受けられなかったり、進行した糖尿病合併症があると抗ガン剤の副作用のリスクが高かったりと、ガン治療を受けることができないことがあります。

 現在、複数の研究機関で、糖質を制限した食事、あるいほ同様の意味を持つ食事により、ガンを治す研究が行われているようです。では、なぜ糖質を制限するとガンの治療になるのか、その理由の一つはガン細胞の特性にあるようです。

 実は、ガン細胞は、ブドウ糖しかエネルギーとして使えないことがわかっているのです。私たちの身体のほとんどの細胞は、ブドウ糖だけでなく脂肪酸や脂肪酸から作られるケトン体と呼ばれる物質をエネルギーとして使って生きています。ですから、ブドウ糖しか使えないガン細胞は、かなり変わり者ということになりますね。

糖質を制限した食事に切り換えることによって改善も

 しかし、糖質を制限した食事を実行すると、通常の食事よりも血液中のブドウ糖の量が減りますから、ガン細胞にとってはいわば兵糧攻め(敵の食糧補給路を断ち、兵糧を欠乏させることによって打ち負かす攻め方)になるわけで、ガン細胞の増殖を抑える可能性が出てきます。

 また、糖質を制限した食事ではインスリンをあまり出さずに済むので、体内の代謝が安定します。そのため、免疫系など自然治癒力も高まるので、ガンに対して有効な治療となる可能性があるのです。高血糖、高インスリンは、ガン細胞にとって好ましい状態なのです。

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 ガン細胞が増殖しやすい体内環境を与えないためにも、糖質を減らす食生活が望ましいのですね。


トニー