豊富な食物繊維やミネラルが生活習慣病の予防に

 キヌアは雨が少なく昼夜の気温差が激しい、コロンビアからボリビアのアンデス山脈一帯高地で育つヒユ科アカザ亜科アカザ属の生命力豊かな植物です。古代インカ帝国において、キアヌの種子はトウモロコシと並ぶ神聖で貴重な食物であり「穀物の母」と呼ばれ、時のインカ皇帝が金の鋤で種まきの儀式を行っていたと言われています。
スーパーフード キヌア
 キヌアの栄養価を白米と比べると、カロリーは若干低い程度ですが、タンパク質は2倍、食物繊維は6倍、カリウムは6倍、カルシウムは6倍、マグネシウムは7倍、はなんと9倍もふくまれています。また、必須アミノ酸バランスが白米や小麦より優秀であり、普段の料理にも積極的に取り入れたいスーパーフードです。

 パワフルな食物で、美肌作りや便秘解消、貧血予防などに役立ちます。1990年代、NASAが理想的な宇宙食のひとつとして評価したことや、食後血糖値の上昇を示す指標「GI値」はかなり低く、食後の血糖値が上がりにくいことから、ハリウッドのセレブたちがダイエットに取り入れたことから認知度が上がったようです。

 栄養素のバランスが良く、食物繊維やカルシウムを多く含むことから生活習慣病や更年期後の骨粗鬆症予防に役立つとも言われます。キヌアは葉酸も含んでおり、赤血球を作るのを助ける作用もありますので、貧血の多い女性には特におすすめです。 また、亜鉛も多く含まれているので、冷え性の女性は日々の食事にキヌアを取り入れてみると良いですね。

長年愛され続ける穀物

 アンデスでは、7000年も前からキヌアが食べられてきました。キヌアの穂には赤や白、黄、紫、黒など様々な色がありますが、白いキヌアが一般的のようです。産地ボリビアやペルーでは、キヌアのスープが定番ですが、リゾットやパンの生地にしたり、発酵させて穀物を作ったりしています。

 2013年を国連総会が「キヌア国際年」と定めて以来、キヌアは日本でも急激に広がりました。 公式の発表では、キヌアは飢餓問題・栄養失調・貧困問題の撲滅に大きな役割を果たすことができるとされています。

食べ方と注意すべき点

 白米の代わりに食物線維が豊富なキヌアを主食にすると、ダイエットや健康維持に役立ちます。キヌア表面にはサポニンという苦味成分を含むので、水洗いしてから調埋します。カルシウムの吸収アップにビタミンDを含む食材と合わせると良いですね。

 また、キヌアや小豆の低GI値食材をが主原料としたスナック菓子があり、1日1食(昼食か夕食)の食事を3袋のスナック菓子に置き換えるだけでダイエットできると評判です。

【キヌア・小豆の低GI値スーパーフードが主原料のダイエットスナック”ガウビケス”】 スーパーフード キヌア


トニー